底値の判断方法
株価が底値圏にあるのを、いかに判断すればよいかの?
株価が底値にあるというのは、どうやって判断するのでしょうか。多くの個人投資家は、過去に比べて安いからという漠然とした見方しかしていません。そこには単なる感覚だけの値頃感しかなく、それだけでは底値の判断はできません。
ではテクニカル分析を使っている人はどうやって判断しているのでしょうか。RSIやストキャスティクスをみて数値が低くなったら、底値圏という判断をしています。しかし、当然ながらワンパターンな分析だけで底値がわかるはずはありません。
テクニカル指標は、それぞれ計算方法がありますが、各指標によって計算の元となる視点が違います。そのためある指標では底値であっても、他の指標では下落途中となってしまいます。
そこで大切なのは、各テクニカル指標の「視点」を踏まえた上で、組み合わせで見ることによって、角度を高める必要があるということです。それぞれのテクニカル指標の「視点」を見てみましょう。
■RSIは株価の値幅から判断する売られすぎを見ています
■移動平均乖離率は平均価格からの売られすぎを見ています
■ストキャスティクスは過去の価格から安値圏かどうかを見ています
■ボリンジャーバンドは「標準偏差」を使って安値圏を見ています
それぞれ全く違う視点で計算されているため、ある指標は底値でも、ある指標はまだ高値にあるという現象が起こるのです。そこで、初心者の方が考えるのが、この中でどれが当たる確率が高いのかということです。
結論として、確率はどれも同じと思っていただいて構いません。どの指標にも利点と欠点があるため、ある時はこの指標が当たり、またある時は別の指標が当たるということになります。
そこで、一歩進んで、精度を高めるためにどうすればよいか?それは、それぞれの指標を組み合わせることで、それぞれの見えていない部分を補い、多角的な視点での底値がわかるようになります。